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2019/07/29

イップスからの復活を離岸流からの生還にたとえてみた

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『岸へ向かって泳いでいるつもりなのに、

どんどん、どんどん岸からむしろ離れていく。

どうしたのだろう、岸まで泳ごう泳ごうとしているのに。

意に反してなぜか岸に近づくことができない。

焦って戻ろうといているのに戻れない。

泳ぎには自信がある、なぜだろう。

パニックになって闇雲に泳ぐ。

岸に向かって泳いでいるはずなのに、

岸がどんどん遠ざかっていく。

嫌な予感がする

怖くなってきた

必死にもがく

まずい、このままだと力尽きて溺れそうだ。

 

岸のほう、遠くから誰かが、

「岸へ向かうな!! 横へ泳げ!! 横へ泳ぐんだ!!」

とわめいている。

意味がわからない。

違う方角からも声が聞こえる。

ふと横を見ると20メートルほど横に親友がいた

「あわてるな。ここは浅瀬だ、足をおろしてみろ、足がつくはずだ」

足を下ろしてみる、確かにつま先だけだが足がつく、少し落ち着いてきた。

しかし流れが依然として強く、踏ん張ることができずにズルズルと沖のほうへ流されていく。

 

また別の声が聞こえた。

「横を見て!」

一緒に来ていた親友の彼女が、流されている僕に気づいて声をかけてきた。

10メートルほど横では、流されずに海水浴を楽しんでいる人たちが普通にいる、なぜだろう。

「リラックスして浮かんで少しそのまま流されたほうがいいよ。いったん落ち着いて体力を回復するんだよ。」

「そこの場所は20メートル位幅のある沖へ向かった流れの中だから、少し沖に行けばその流れは収まってくるよ!」

体力が限界に近かったので親友の彼女のいうことを聞くことにした。

浮かびながら沖へ流されていく、

ほどなくしてその流れは収まってきた。

放射状に流れの横にはじき出されたようだ。

少し落ち着き、体力の回復していた僕は、離岸流から向岸流に乗り換えられたらしく岸にたやすく泳ぎ着いた…』






海岸に起こるこの現象は「離岸流』といって海水浴場の海難死亡事故のかなりの割合を占めています。

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 (画像は2012年に釜山で140人が離岸流に流されている様子)



イップスの泥沼からの生還を、この「離岸流」の流れからの生還にたとえてみました。

 

ここに「アドバイス」を送る(介入を試みる)3人の登場人物がいます。

 

Aさん①遠くでわめく、知らない人

Bさん②近くにいてアドバイスをくれる親友

Cさん③状況の説明をしてくれた親友の彼女



3人とも離岸流を知らない者にとって有益な対処法のアドバイスをしてくれています。

 

しかし、このアドバイスを役立てることができるかは別問題です。

 

解説をするのは野暮かなとも思うけれども次回以降でその説明をしてみます。




 

 

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