ニュース・ブログ
- 2023-04(1)
- 2022-12(1)
- 2022-09(1)
- 2022-08(1)
- 2022-07(3)
- 2022-04(3)
- 2022-02(1)
- 2021-12(1)
- 2021-06(2)
- 2021-05(1)
- 2021-04(1)
- 2021-03(1)
- 2021-02(1)
- 2021-01(1)
- 2020-12(3)
- 2020-11(3)
- 2020-10(3)
- 2020-09(5)
- 2020-08(2)
- 2020-07(1)
- 2020-06(3)
- 2020-05(1)
- 2020-04(2)
- 2020-03(2)
- 2020-02(2)
- 2020-01(1)
- 2019-12(2)
- 2019-11(2)
- 2019-10(3)
- 2019-09(2)
- 2019-08(2)
- 2019-07(1)
- 2019-05(2)
- 2019-04(3)
- 2019-03(2)
- 2019-01(1)
- 2018-12(3)
- 2018-11(2)
- 2018-10(3)
- 2018-08(2)
- 2018-07(3)
- 2018-05(1)
- 2018-02(1)
2020/06/27
クラブの進化とスイングの関係性
前回触れましたジャック・ニクラウスのgolf my wayには、先進的なティーチングプロに取り入れられている「スイングカタリスト」の分析に通じる足底圧力の分布と移動のニュアンスが自身の内的イメージとしての図として描かれています。
そこからはテイクバックで踏み込まれる右かかとにかかる圧力の反作用を利用して高いトップが作られていたのではないかと推測されます、
ニクラウスのようなレジェンドプレーヤーに採用された、アップライトなプレーンからのスティープなダウンブロースイングは、やがてその後のクラブの進化によってまた少しづつ変容していったように思います。
アイアンネックの金属強度、接着強度はそれから年々進化していく中で、低い重心の易しいクラブを作る事を目指す段階に入っていきました。
そのようなクラブが実現すれば必ずしもダウンブローで打つ必要はなく、易しく球の高さを実現できると予想されたからです。
(「低重心」が革新的クラブのキャッチコピーだった時代を知る人は少なくなって来ました。もはや死語ですね。)
そのクラブの低重心化(正確に言えばクラブヘッド重量の再配分化)とヘッドの大型化を一気に加速したメーカーが誕生しました。
1982年にキャロウェイゴルフというメーカーが誕生します。
キャロウェイ初代クラブデザイナーのリチャードヘルムステッターは、
ゴルフが難しすぎてやめてしまった弟でも使えるようなクラブを設計しようと考えていました。
(偶然の産物もあったという)経緯は有名なので端折りますが、アイアンクラブのホーゼルの伝統的形状を、「短く」かつ「貫通」させることにより、大幅な重量の再配分に成功し、S2H2と名づけられたその技術は、ボーゼルの接着強度をクサビを打つ形で補完した「スルーボア」も大きな特徴でした。
これを皮切りにヘッドの「大型化」「低重心化」、アイアンの「キャビティ化」が進み、重心距離も長めのクラブ進化の方向性が加速しました。
使い手のスイングにも次第に変化を及ぼしていったように思います。
2020/06/17
シャローイングは流行なのか、進化なのか?
シャローイングは流行なのか?
はたまた 進化なのか?
ゴルフスイングのトレンドは、その時代の『覇者』がつくって来たと言っても今のところは差し支え無いでしょう。
今話題の『シャロー』とか『スティーブ』も大きな括りとしては流行を繰り返しているように感じます。
メジャー獲得数ではタイガーウッズを上回る、(18勝を誇る)全盛期のジャック・ニクラウスは、
『アップライトなスイング軌道は、フラットな軌道よりもインパクトゾーンでストレート軌道に近いという優位性を持つ』
という確固たる持論を持っていました。
自身の著書『golf myway』では、スイングを主に2タイプに分け、
オープン ツー クーズド
(フェイスを開きながら上げ、閉じながら打つ)
クローズ ツー オープン
(フェイスを閉じながら上げ、開きながら打つ)
とし、自身は前者を採用していると述べています。
また、
「アイアンのフェイスはボールの幅さえあれば十分だ」
という意味の事を言ったとか。
それが具現化したクラブは、
その名も『VIP 』
フェイスの幅を短くというのは、重量をボーゼルの強度に配分する必要性などのクラブ製造技術にも原因の一端があるとみられます。
現在の製造技術に比べて考慮しなければならない条件としては、強烈なパワースイングに耐えうるネックそのものの金属強度、接着強度、
とクラブ総重量との兼ね合いの範囲内での実現など、難しい設計上の制限の課題がありました。
つまり、当時の金属強度に照らし合わせて強いスイングに耐えうる強度を確保する為、ホーゼルをある程度太く、長くする必要性があり、重心はどうしても高めになりました。
ボーゼルが長い(しかも太い)ことは、クラブヘッドの重心距離が短く、かつ高めになることは避けられません。
重心が高いということは、強い球を打つためには、ダウンブローにコンタクトして重心の近くで球を打つ技術が最適解となる、当然の成り行きと言えます。
これがジャック・ニクラウスに採用された、アップライトスイング、オープンツークローズドスイングによるダウンブローというスイングとマグレガーVIPとのマッチングです。
これがドライビングアイアン(1番アイアン)でハイボールを打つという離れ技を可能にしていました。
当時は重心という概念があったわけではないと思いますが、今よりもクラブ素材比重が単一で、ヘッドを『見た目』で重心の位置をなんとなく判断できたのだろうと推測します。
(実はこれは、プレイヤー目線からも言えるのですが、意外と使い手は道具の形状からいろいろな情報を自動的に判断しています。(これについてはまた後に詳しく))
打球に熟練して行く過程で、重心に近いところでソリッドにコンタクトできる感覚を研ぎ澄ませて行くうちにダウンブローという技術が自然と醸成されていったと思われます。
そのような職人的技術が長年必要だったゴルフは、アマチュアゴルファーとしてはかなりの技術的に難しい競技であったことでしょう。
2020/06/14
シャローイングってナンダ⁇
多くのプロが取り入れている『シャローイング』とは、アタックアングルを低くするメリットがあります。
MLBなどでも話題になった『フライボール革命』と同じように、ゴルフでもトラックマンなどの機器を使って、理想の距離や球筋のための数値の目安がわかってきました。
適正なスピン量を得られるためにどのような軌道が良いのか、その軌道をつくるためにはどのように身体を動かせば良いのかを逆算した結果、効率の良いスイングを模索したアイディアのひとつであると言えます。
物理的には、ボールに与える直接的な動きはダウンスイングでシャローな角度でボールにコンタクトする事が出来ていれば良いことになります。
なので、テイクバック自体がシャロー(俗に言うフラット軌道)であれば、シャフトを寝かせる必要はないのですが、ダウンで『寝かせる』という言葉がキーワードになっています。
ちょっと前に『シャフトを前倒せ』と言っている人がいたのに、今度は『後ろに倒せ』と言われて混乱している人も多いことでしょう。
結論から言えば、これはどちらが正しいということではなく、どちらも方式としては以前から似たものは存在するスイングタイプの分類なので、自分に向いたものを選ぶことが出来ればベストです。
気をつけなければいけないのは、身体の使い方と、使うクラブに個人差というか合う合わないが出てきます。
シャローに対するものとしてはスティープということになりますが、この双方は細部のところの技術的互換性が低いので両方の『いいとこ取り』をするのはかなり難しいです。早めに自分に向いているかどうかを見極めないとスイングづくりの迷子になりますので注意が必要です。このような過程でスイングを崩したりイップス になったりする理由は次回以降で述べたいと思います。
YouTubeでイップス 予防のために、上体の力を使わずに下半身で始動することをテーマにしましたが、下半身の反力を回転に配分するか、上下にも配分するかの方針に関わってきます。(どちらも上体の力感をそのままなるべく使わないのが理想です)