ニュース・ブログ
- 2023-04(1)
- 2022-12(1)
- 2022-09(1)
- 2022-08(1)
- 2022-07(3)
- 2022-04(3)
- 2022-02(1)
- 2021-12(1)
- 2021-06(2)
- 2021-05(1)
- 2021-04(1)
- 2021-03(1)
- 2021-02(1)
- 2021-01(1)
- 2020-12(3)
- 2020-11(3)
- 2020-10(3)
- 2020-09(5)
- 2020-08(2)
- 2020-07(1)
- 2020-06(3)
- 2020-05(1)
- 2020-04(2)
- 2020-03(2)
- 2020-02(2)
- 2020-01(1)
- 2019-12(2)
- 2019-11(2)
- 2019-10(3)
- 2019-09(2)
- 2019-08(2)
- 2019-07(1)
- 2019-05(2)
- 2019-04(3)
- 2019-03(2)
- 2019-01(1)
- 2018-12(3)
- 2018-11(2)
- 2018-10(3)
- 2018-08(2)
- 2018-07(3)
- 2018-05(1)
- 2018-02(1)
2020/12/25
パターの名手が何故長尺を使うようになるのか パッティング分析②
結論から言うと『共通点』は、
ショートパットからロングパットまでほぼ同じ手法でストロークしているという事です。
(ここでいう手法とは、パターヘッドがボールをヒットする物理的仕組みが一緒ということです)
「これの何が問題なの?」というくらい身も蓋もないように思えますが、、、
ショートパットの精度を究極に高めようとすると行き詰まる例があまりに多い事を逆算して分析した結果です。
長尺系のパターを使用している人は少なからずそういう経験をしています。
長尺パター使用者は元々実はかなりのパッティング巧者が多いということはあまり知られていません、(長尺パターは「パターが苦手な人」という一般的イメージからでしょうか)
ロングパットやミドルパットは問題ないのに、それと比較するとどうしてもショートパットが納得のいく精度が得られないという矛盾を感じるというプロセスを経ているのです。
ショートパットに違和感を感じ始めた時に対応策は2つに分かれます。
一つは、ショートパットの悩みは特有の精神的なプレッシャーによるものなので、なるべく深く考えないように気持ちの切り替えを重視するというケース。
しっかり強めに打って、外れでも考えすぎないようにする。
考えすぎてしまうと、メンタル系に深入りすることになります。
二つ目は、肝心なところで外すショートパットにはどうも何が理由があるはずだと技術的要因の探求に試行錯誤を繰り返すケース。
このケースでは、ショートパット特有の微妙に『ヨレる』転がりをした時にスティンプメーター的なものから射出されたときの転がりとの差を発見してしまうと、自分のストロークによる転がりの質に納得いかなくなり、どうしても何かを変えたくなって長尺パターなどを使うという選択に行き着いたりします。
ショーパットにおいてはパターのライ角をアップライトにすることはポールが『ヨレる』リスクはだいぶ減らせるのは確かので、有効な解決法の一つではあります。(理由は後述することになります)
ただ問題点としては、それまでのキャリアで培われた感覚、絶妙であったミドルパットやロングパットの距離感・タッチはいくらか損なわれることになります。
少しもったいない気もしますね。
ここで一旦、問題なかったミドルパット・ロングパットはどのようなことが大事なのかを確認したいと思います。
それはなんといっても『距離感』だと思います。
次回以降で、これが何故ショートパットに影響を与えるのかを考えていきたいと思います。
2020/12/21
80%までは正比例、その先は… パッティング分析①
これが適切な表現かはわかりませんがが『80%くらいまではある程度努力すれば達成出来るが、その先の100%に近づくにはその何倍も努力しなければならない』と様々な分野でよく言われます。
ゴルフにおけるパッティングは、目的がシンプルなのもあって練習を積めば比較的早い段階である程度までは上達します。
しかしその先へ行こうとすると100%に近づくどころか後退しているのではないかという局面に行き当たる事があります。
まるで『練習すればするほど下手になる』感覚すら感じることもあるようです。
そうなると「練習しない方がいい」というスタイルに行き着く人も出てきます。
これはいったい何故なのでしょうか?
トーナメントに出るプロゴルファーは当然そこであきらめる訳にいかず、試行錯誤しながら努力を続けるわけですが、その過程で行き詰まってついには『手が動かなくなる』という現象に行き着きます。
このようなパッティングで『手が動かない』という相談は私の元に数多く寄せられてきます。
今回はそのような中でも、トーナメントに出るプロゴルファーのケースを取り上げてみたいと思います。
『手が動かない』プロゴルファーはほとんどがショートパットに悩みを抱えています。
ロングパットは問題なく打てるケースがほとんどです。
特に1メートルちょっとの距離にほとんどの悩みが集中しているのが特徴です。
こうしたイップス 系のコーチングをはじめた当初は、緊張によるストレス反応が出やすい手先に頼らないストロークや、プレッシャーのかかった場面でも平常心を保てるようなメンタルコントロールの手法などのあらゆる手法を用意していました。
しかし、ストロークを細かく観察しているとある共通の問題点がある事がわかってきたのです。
2020/12/09
モー・ノーマン式か、ベン・ホーガン式か
前回は、ダスティン・ジョンソンはある意味『振り切ったコンセプト』であると書きました。
ブライソンデシャンボーも斬新なコンセプトを持っていますね。
最初から伝説のプレーヤー『モーノーマン』と重なっていましたが、やはり研究していたようですね。
これからは、このような『モーノーマン』タイプはもっと出てくるかもですね。
彼のコンセプトは徹底的な合理主義で、パターも例外ではありません。
二重振り子にならないようにロックされている
、アームロックはイップス 対策のひとつにはなりそうですね。
(以前にも取り上げましたhttps://sueoka-golf.com/info/2594925)
しかし、パターの微調整が必須になります。
使う本人に合わせた調整のポイントは、パターの、
長さ、
重さ、
ロフト、
ライ角度、
シャフト硬度、
グリップの形状…
といった感じで容易ではありません。
また、そのパターを使ってかなり練習量も必要になります。
かなり、一般プレーヤーにはハードルが高そうですね。
プロでも自分で道具をいじれるレベルでないと中々難しいかもしれません。
このように『モーノーマン』型を極めるには、道具を改造することがポイントになります。
イップス の改善のための取り組みをする時にも、この『道具の改造』はかなり有効だと思っていて、イップス を克服したレジェンドプレーヤー達も必ず試みていると思います。
その点においては、私もかなり研究して、グリップの形を工夫したりしたものを数種類開発したのですが、こればかりは実際に触って試してもらわないことには伝わらないという事実があり、サンプル数が思うように多く取れていません。
なので、極めてオーソドックスなパターで、イップス にも効果があるメソッドを研究したら、結果として、タイガー・ウッズがやっているようなストロークのリバースエンジニアリング的なものになり、たぶんトッププレーヤーにとっては極めてありがちなストロークになりました。
これから、この『究極のストローク』とも言える内容についても少しずつ公開していこうと思います。