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2019/09/28
「理想と現実」を「長期目標と短期目標」に書き換えよう
グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さんの「よくもそんなことを、」という強い口調のスピーチが話題になっています。
ノーベル平和賞のマララさんなどをはじめ、若き活動家の国連でのスピーチは、とてもインパクトがありますね。が、ここへきて今回はヒステリックであるとか、大人に利用されているなどの批判も出てきたりしているようです。
より良い世界にしたいという、地球環境問題、地球温暖化対策などのビッグイシューを改善したいという思いは総論としては多くの人が賛同するところではないかと思います。
しかし、各論では意見をまとめる事は容易ではありません。
イップスの改善などもそうなのですが(急に問題のスケールがちっちゃくなっちゃいますが)、全ての問題解決には、少なくとも2つの目標が必要です。
それは「長期目標」と「短期目標」です。
当たり前の事ですが、そもそもその2つの目標は「対立」するものではありません。
ところが、ビッグイシューになると、その長期目標は「理想」、短期目標は「現実」のニュアンスに書き換えられてしまいます。
どういうわけかそうなると、相容れない『2つの理念』となり、対立する構図が生まれてしまうのです。
問題解決は、右か左か、白か黒か、ゼロか100かという対立構造にすべきではなく、(対立構造は一時的に人々の興味を引くための心理テクニックとしては有効で政治利用されがちですが)本当の問題解決は対立ではなく、同じ方向を向く事を思い出すことがとても大事なのではないでしょうか。
「理想と現実」を「長期目標と短期目標」に戻してあげることになるでしょうか。
2019/09/24
緊張はパフォーマンスを下げるのか
15日に行われた、マラソングランドチャンピオンシップでの設楽悠太選手の戦い方は、プロらしい作戦でしたね。
オリンピックにはまずは出なければという他の選手の戦略は結果としは正しかったわけですが…
ところで、
ある意味マラソンよりも話題になってしまったのは、
コブクロの小渕さんの国家独唱でしたね。
極度の緊張状態に陥り、大量のストレスホルモンの分泌から、一気に交感神経が高まってしまい横隔膜が下がらなくなってしまったのでしょうか。
一般的には、緊張は必ずしも悪いことではなくこれからやろうとしている事に対して起こる健全な生体反応です。
渋野日向子さんも大事な場面でのパターは手が震えると言っていますね。
交感神経が優位になれば、手は震えても当然です。
目の前の問題解決に向かって体がアイドリングしている健全な状態なので問題のある反応ではありません。
いわゆるジストニア的な現象に類する、書痙や本態性振戦などのように、目的の動作を著しく阻害するほどのものでなければ、それほど気にする必要はありません。
むしろ、緊張を抑えよう抑えようとすることの方がよくない結果につながります。
ところが、ほとんどの人が震えを抑えるにはどうしたら良いかを考えすぎてしまい、緊張を抑えよう抑えようとしてしまうわけですが、緊張することにより悪いイメージがどうしても払拭できない場合は、交感神経の高まりを適度なレベルまで下げる必要があります。
ここで、メンタルトレーニングなどで良く登場する、呼吸法やマインドフルネスが必要になる訳です。
顕在意識と潜在意識をまたがる呼吸という要素を使って無意識の動きと能動的な動きのバランスを取リます。
呼吸を整える事によって横隔膜が下がり身体の重心バランスが下がり、安定するというのも大きな副産物です。
プロレベルでのパフォーマンスを改善するには、このような自律神経をコントロールするトレーニングの経験が全く無い場合には、専門の指導のもとで8週間程度の訓練期間が必要です。
手っ取り早い方法を求める人にとっては、かなりここのハードルが高いようですが、トッププレーヤーを目指すならば遅かれ早かれ取り組む必要があるでしょう。
パターの時の「手が動かない」というのとはまた別次元の話です。