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2018/07/22

「心理や行動にはモーメントがかかる」

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全英オープンゴルフ
松山英樹選手が予選落ちしました。
日本で活躍が最も期待される選手ですから、残念に思っている人も多いことでしよう。


松山英樹選手は今のところ世界的な実績においては日本人史上最高のプレーヤーで、その活躍は現在進行形です。
ここまでのプロセスも、日本人史上最高であるわけですから彼のスタイルに否定的な意見を述べる日本人はいないでしょうね(゚o゚;;
ですが、彼のゴルフの傾向に気になる点があるので勇気を持って述べてみようと思います。
松山英樹選手は他の選手と比べてプレーに時間をかけてかなり慎重にプレーをするタイプです。
(ここではあえてマナー的な意味は一切排除して考えていきます。)
ここで、松山英樹英樹選手及び彼の周りの人々がそろそろ気をつけなければならないのは、
「心理や行動にはモーメントがかかる」
ということです。
ものすごく簡単な例えで言うと、アドレスでハンドファーストを意識する事で調子が良くなったとします。しばらくすると気づかないうちにかなりハンドファーストの度合いが進んでいくというような現象です。
自分のスタイルで得た成功体験の形を変えづらいし、知らないうちにその傾向が強まっていくものです。
松山選手はこのプレースタイルでここまで登りつめてきました。
そこでますますプレーに慎重になり時間をかけていく傾向が少しずつ強まっていく可能性があります。
プレショットに時間がかかり始めると、脳が情報を処理する時間的余裕が生まれます。
この時間的余裕は諸刃の剣で使い方を間違えるとプレーのパフォーマンスが著しく落ちるのです。
(このパターンにはまった例は意外に多く見られます)
この時間が自分のゴルフの技術的課題の為に使われ始めると成績が下降線をたどっていくことになるでしょう。
この状態を、「時間の使い方を良く練られたプレショットルーティーン」に早めに置き換えないといけません。
時間的余裕と脳の情報処理との関係性にある危険性についてはまた次回…