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2018/12/27
錦織圭選手が垣間見た「イップス」とは
錦織圭選手は今シーズンの不調時に「イップスになったのではないか」と感じた時期があった事を告白していました。
右手首の怪我が長引き、痛みを引きずりながらプレーをしていくうちに、強い痛みが出るトップスピンをかける動きが出しづらくなったそうです。
そのうちにボールのスピンコントロールが上手くいかなくなり、相手コートに入らなくなり、どうしていいかわからなくなったと語っています。
その時、本人は「イップスになったのではないだろうか?」と思ったそうです。
イップスは、ある意味「痛み」というのがキーワードになるのかもしれません。
それが肉体的な「痛み」であったり、「痛い目に遭う」という事実であったり、「心の痛み」であったり、・・・
心身が「イヤだな」と思うようになればイップスの原因となりうるという意味では、
『イップスは誰もがなる可能性がある』
ということが言えます。
イップスは、ある種の「恐怖」と「不安」に連動しています。
この場合、痛みへの本能的恐怖がそれを避ける防衛本能と結びついて自分では不本意なおかしな動きに結びついています。
その点で、イップス系の反応と言って間違いないのですが、この動きの神経回路構築前に早めに痛みがなくなることが重要です。その点で痛みが長引いたり、痛みを我慢してプレーしたりすると悪い方に流れが行くので注意が必要です。
怖いのが、おかしな動きの神経回路が構築された後であると痛みがなくなってもおかしな動きが残ってしまうことです。元々が痛みへの本能的恐怖だったものが痛みがなくなったにもかかわらずイップスが出てしまうということになります。
それはもはや「痛みへの恐怖」ではなく、「得体の知れない不安」ということになります。
イップスの改善では、「恐怖」よりも「不安」の方が深刻になり、治すのがたいへんです。
錦織圭選手はその手前で済んだということなのでしょう。