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2019/01/20

ジストニアとイップス

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ジストニア(dystonia)とは、「中枢神経系の障害による不随意で持続的な筋収縮にかかわる運動障害の総称を言い、 姿勢異常や、全身あるいは身体の一部が捻れたり硬直、痙攣といった症状が起きる」とされています。

 

イップスと似たような症状は「職業性ジストニア」として分類されていて、ピアニストなどに出る現象などが含まれています。


ピアニストにあらわれるジストニアというイップス的な症状は、

「決まったタイミングで決まった鍵盤をきまった強さで叩かなければならない」

という強度のストレスにさらされてきた一流のクラシックのピアニストに多く出る症状とされていて、即興で演奏が許されるジャズピアニストにはほとんど出ないそうです。

これはイップスを脱出する重大なヒントが隠されていて、つまり高い精度を要求されると「失敗が許されない」極度のプレッシャーに対して人間の仕組みとして何らかの現象が起こっているという可能性があるということです。

 

ここに人間が進化する過程で培われた自己防衛本能が介在する可能性が高いというのが私の考えです。

 

失敗する前に抗しがたい強烈な力で止めさせようと身体が要求する反応でであって、これは自己防衛本能のなせる業ではないかいうことです。

自分自身の体は自分自身を守ろうと一生懸命なのだけれど、それが逆に自分自身を苦しめるというアレルギー反応的な自己矛盾に近いかもしれません。


「自分の体は実はイップスの症状で自分を危険から逃がそうと、守ってくれようとしているのだから、自分自身の味方なんだ」と自己受容する前提が必要なのかもしれませんね。