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2019/08/02

イップスに懊悩する藤浪晋太郎投手と、効果的「介入」のプライオリティ

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藤浪晋太郎選手が昨日8月1日、299日ぶりとなる先発登板しました。

4回8四死球というイップスを克服したとは言えない内容となりましたが、降板のさいの甲子園の観衆の反応はこれまでと比べてあたたかい拍手と声援に包まれていたようです。

(※右打者に危険球が依然として多く、相手チームのファンや関係者としては複雑な心境である事は想像され、安全面においてはまだまだ課題は多い状態ですが)

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従来はイップスは「気持ちの弱さ」のあらわれとされ、やがてそもそもの実力の無さとして認識され、見限られるというのが一般的でした。

 

「イップスも実力のうち」とはいっても、藤浪晋太郎選手の持つ潜在的な能力は疑いようがなく、投手としては大谷翔平選手に匹敵する才能を見限ってしまうにはあまりに惜しい選手である事は明らかです。実力がない事はあり得ないし、これまでの残酷で執拗な周囲の雑音に心を折られずにイップスと闘い続ける姿勢を見ても、単に「メンタルが弱い」「気持ちが弱い」で片付けてしまうのはまだ早計なような気がします。



ただ、こういう状況になればなるほどイップスを克服するための介入じたいは非常に難しくなります。

上からの物言いに対して頑なになったり、私利私欲でからんで来る人をその都度対応する煩雑さが伴う極めて難しい状況です。

 

このような場合に望ましい介入はどのようなものなのでしょうか。

前回の3人の介入者の例を使って考えてみたいと思います。