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2019/10/08

遺伝子から『意伝子』へ

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シマリスは、冬の冬眠に備え、頬袋に貯えた食料を縄張りのあちこちに埋めて隠すという習性があります。🐿

 

これは親から教わったわけではなく(習性ですから当たり前ですが)遺伝子に刻まれたものです。

こうして冬に備える生存戦略を持った者だけが生き残ってきたという事でしょうか。

 

しかし困ったことに、シマリスは埋めて隠した場所をいちいち全て覚えていません。

あちこちに無数に隠しまくって忘れてしまいます。結果、かなりの場所がほったらかしにします。「そこから芽が出て生態系が…」なんて『牛のゲップ』の話のような地球規模のスケールの話もありますが…

 

このような大量のストックをしないと安心できない習性は人間にも通じるものかもしれませんね。

消費税が上がる前に生活用品を買い溜めした人も多いのではないでしょうか。

片付けたいのはやまやまですが「言うは易し行うは難し」ですよね。

 

そうなると「ストックがないと安心できない」「片付けられない」「モノが捨てられない」というのは遺伝子に生存戦略として刻まれたものでいかんともしがたいということなのでしょうか。



遺伝子のはたらきにのみに惑わされずに進化する事を総じて『文化』という解釈もあります。

 

このような文化を伝承(現代風に言えばコピペ)して進化する状態を『意伝子』、すなわちミームと呼ばれたりします。

(ミームという言葉は、動物行動学者、進化生物学者であるリチャード・ドーキンス博士が、1976年にThe Selfish Gene(邦題『利己的な遺伝子』)という本の中で述べたものです)



人間だけが、遺伝子のような行動原理のみに反映されなくでも、ミームとして行動に反映されるようになればやがて遺伝子による行動原理から解放されるようになるのではと思います。

 

人間はいくつかの「習性」の修正に成功しています。

コレをミームと言っていいのかわかりませんが…



さて最近アメリカでは、「断捨離する」ことを「こんまりする」というらしいです。

遺伝子に刻まれたプログラムを凌駕して、論理的な思考によって情緒をコントロールし、行動を変えることができるとすればこんまりさんはアップデートされた脳を持つ進化系の人類と言えるかも知れませんね。

 

 

 

 

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もし、こんまりさんのメソッドを受け継ぐ人が多数派になれば、人類の行動はアップデートされた事になるのでしょうか(笑)