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2019/10/10

遺伝子と習性に惑わされないために「遺伝子と習性を知る」

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基本的には勇敢な遺伝子よりも臆病な遺伝子が生き残っていると言われています。

またそれは、気持ちの問題だけではなくて、ストレス反射の方向性にも関連がありそうです。

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その昔、魚類の祖先の中で、天敵に遭遇した時の筋肉の拘縮反応起こし方の違いで神経がクロスした種が生き残ったという説があります。

(『右側から来た敵に対して右を向く反応をしてしまう』などの要因によって)

魚類の完全視交叉などの根拠とする考え方や右脳と左脳からの神経がクロスしている種が生き残っている要因とも考えられるという仮説になっています。

 

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意思に関わらず、合理的な判断や行動は中々出来ない事は現代の人類でも同様です。

(ビジネスはその「習性」を逆手にとって利益を得ようとするわけですが)

 

このように「わかっていてもやってしまう」ことがありますが、「わかっていても動けない」ということも起きます。

 

行動経済学では「現状維持バイアス」が、合理的な行動よりも、変化を嫌い、行動をしない事で現状維持を優先するとしています。

 

潜在意識が予測不能な事柄に対して「動かない」(行動を変えない)という判断が生存戦略として優先されているということでしょうか。

 

進化医学、進化心理学においても、行動による状況の変化が生存戦略においてリスクになるという判断になることが多いようです。




予測不能な事柄に対して潜在意識の「動かない」(行動を変えない)という判断が、行動を起こしたい顕在意識にとってはやりたくても身体が動かない、拒否反応的に『意思に反する反応』として捉えられるのかも知れません。




イップスにおいても、

「手が動かない」

という言葉の表現がよく使われますが、

『動かせない」「動かしたくない」潜在意識のはたらきがあるとも考えられます。

 

ではなぜ、潜在意識は動かす事を拒むのでしょうか、

 

動かない事にはどのような理由があるのか。

 

意思としては動かそうとしているのに、

身体は動く事を許可したくない何かがあるということでしようか。




結論的には理由がわからないまま、無理に意思でコントロールしようとすると逆効果です。

ぎこちない動きになったり、まったくタイミングが合わない動きになったりします。

 

やがてそれは危機管理の対象となってイップスを定着させることになりかねません、



次回あたりに実例をひとつ挙げてみたいと思います。。