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2019/12/29

イップス は『見の目』から始まる 1

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サッカーのディフェンスで、一瞬動きがよどんで決定期を作られてしまった時に、

『見てしまった』

と表現する事がよくあります。

 

武道においても『居つく』という言葉があり、瞬時の判断がスムーズいかず反応が一歩遅れるという現象を表しています。

宮本武蔵はこの状態のことを、

『見の目』という表現をしています。

 

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これに対しては『観の目』という言葉を示していて、五輪書では、

『観の目強く、見の目弱く』と述べています。

『見の目』とは、「素の心境」で「見て」しまうという意味合いが含まれています。

『観の目』とは、「心眼で感じる」「全体像で観察する」「静として捉えず動として捉える(止まっているように見えても止まっているわけではない)」という意味合いが含まれています。

 

つまり、

 

「見の目」     「観の目」

「スカラー」    「ベクトル」

「静止画像」    「動画」

 

という対比であると考えています。

 

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事実、

階段は「見て」しまう事でとゲシュタルト崩壊してしまうのです。