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2020/06/17
シャローイングは流行なのか、進化なのか?
シャローイングは流行なのか?
はたまた 進化なのか?
ゴルフスイングのトレンドは、その時代の『覇者』がつくって来たと言っても今のところは差し支え無いでしょう。
今話題の『シャロー』とか『スティーブ』も大きな括りとしては流行を繰り返しているように感じます。
メジャー獲得数ではタイガーウッズを上回る、(18勝を誇る)全盛期のジャック・ニクラウスは、
『アップライトなスイング軌道は、フラットな軌道よりもインパクトゾーンでストレート軌道に近いという優位性を持つ』
という確固たる持論を持っていました。
自身の著書『golf myway』では、スイングを主に2タイプに分け、
オープン ツー クーズド
(フェイスを開きながら上げ、閉じながら打つ)
クローズ ツー オープン
(フェイスを閉じながら上げ、開きながら打つ)
とし、自身は前者を採用していると述べています。
また、
「アイアンのフェイスはボールの幅さえあれば十分だ」
という意味の事を言ったとか。
それが具現化したクラブは、
その名も『VIP 』
フェイスの幅を短くというのは、重量をボーゼルの強度に配分する必要性などのクラブ製造技術にも原因の一端があるとみられます。
現在の製造技術に比べて考慮しなければならない条件としては、強烈なパワースイングに耐えうるネックそのものの金属強度、接着強度、
とクラブ総重量との兼ね合いの範囲内での実現など、難しい設計上の制限の課題がありました。
つまり、当時の金属強度に照らし合わせて強いスイングに耐えうる強度を確保する為、ホーゼルをある程度太く、長くする必要性があり、重心はどうしても高めになりました。
ボーゼルが長い(しかも太い)ことは、クラブヘッドの重心距離が短く、かつ高めになることは避けられません。
重心が高いということは、強い球を打つためには、ダウンブローにコンタクトして重心の近くで球を打つ技術が最適解となる、当然の成り行きと言えます。
これがジャック・ニクラウスに採用された、アップライトスイング、オープンツークローズドスイングによるダウンブローというスイングとマグレガーVIPとのマッチングです。
これがドライビングアイアン(1番アイアン)でハイボールを打つという離れ技を可能にしていました。
当時は重心という概念があったわけではないと思いますが、今よりもクラブ素材比重が単一で、ヘッドを『見た目』で重心の位置をなんとなく判断できたのだろうと推測します。
(実はこれは、プレイヤー目線からも言えるのですが、意外と使い手は道具の形状からいろいろな情報を自動的に判断しています。(これについてはまた後に詳しく))
打球に熟練して行く過程で、重心に近いところでソリッドにコンタクトできる感覚を研ぎ澄ませて行くうちにダウンブローという技術が自然と醸成されていったと思われます。
そのような職人的技術が長年必要だったゴルフは、アマチュアゴルファーとしてはかなりの技術的に難しい競技であったことでしょう。