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2020/12/25
パターの名手が何故長尺を使うようになるのか パッティング分析②
結論から言うと『共通点』は、
ショートパットからロングパットまでほぼ同じ手法でストロークしているという事です。
(ここでいう手法とは、パターヘッドがボールをヒットする物理的仕組みが一緒ということです)
「これの何が問題なの?」というくらい身も蓋もないように思えますが、、、
ショートパットの精度を究極に高めようとすると行き詰まる例があまりに多い事を逆算して分析した結果です。
長尺系のパターを使用している人は少なからずそういう経験をしています。
長尺パター使用者は元々実はかなりのパッティング巧者が多いということはあまり知られていません、(長尺パターは「パターが苦手な人」という一般的イメージからでしょうか)
ロングパットやミドルパットは問題ないのに、それと比較するとどうしてもショートパットが納得のいく精度が得られないという矛盾を感じるというプロセスを経ているのです。
ショートパットに違和感を感じ始めた時に対応策は2つに分かれます。
一つは、ショートパットの悩みは特有の精神的なプレッシャーによるものなので、なるべく深く考えないように気持ちの切り替えを重視するというケース。
しっかり強めに打って、外れでも考えすぎないようにする。
考えすぎてしまうと、メンタル系に深入りすることになります。
二つ目は、肝心なところで外すショートパットにはどうも何が理由があるはずだと技術的要因の探求に試行錯誤を繰り返すケース。
このケースでは、ショートパット特有の微妙に『ヨレる』転がりをした時にスティンプメーター的なものから射出されたときの転がりとの差を発見してしまうと、自分のストロークによる転がりの質に納得いかなくなり、どうしても何かを変えたくなって長尺パターなどを使うという選択に行き着いたりします。
ショーパットにおいてはパターのライ角をアップライトにすることはポールが『ヨレる』リスクはだいぶ減らせるのは確かので、有効な解決法の一つではあります。(理由は後述することになります)
ただ問題点としては、それまでのキャリアで培われた感覚、絶妙であったミドルパットやロングパットの距離感・タッチはいくらか損なわれることになります。
少しもったいない気もしますね。
ここで一旦、問題なかったミドルパット・ロングパットはどのようなことが大事なのかを確認したいと思います。
それはなんといっても『距離感』だと思います。
次回以降で、これが何故ショートパットに影響を与えるのかを考えていきたいと思います。