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2021/01/25

距離感の手がかりとは何か パッティング分析③

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距離感の手がかりとは何か




パターやアプローチの肝は距離感です。

 

子供の頃からゴルフをやってきた、生粋のジュニア出身のプロゴルファーにとって、

『パターの距離感はどのようにして出したら良いのでしょうか?』

というアマチュアの質問ほど困るものはないかもしれません。

 

真面目に答えようとする者ほど答えに困ることでしょう。

 

当たり障りなく、

『振り子の振り幅』

的な客観的な数値で置き換える事の出来そうなどこかで聞いたことのある答えが返って来ることも多いかもしれません。

 

しかしながら人間の感覚は、このような物理的な計算に近い感覚で距離感をとらえてはいません。



距離感はいきなり備わるものではなく、試行錯誤の経験と記憶に基づく確かな『手がかり』が必要です。

 

それは、手触りや重さを感じる感覚が大きな『手がかり』となっていることが考えられます。

ボールの手触りや、重さの感覚も極めて重要な手がかりになります。

 

例えば、バスケットボールの3ポイントシュートは、極めて精密な方向性と距離感が要求されます。

 

バスケットボールのシュートは、バレーボールのスパイクのように弾いて射出するのではなく、重いボールを押し出すようにして行われます。

その時ボールの下を長く触ってバックスピンをかけるようにして球持ちが長めに柔らかく射出しています。

 

このような球持ちの長さや、軽くスピンを入れると言う事が、距離感のニュアンスを構成する手がかりとして重要な役割をしている事が考えられます。

 

このような短い時間でも、ボールにエネルギーを与える時に物理現象として押し返される力の反作用を感じとることが距離感の重要なヒントとなっているわけです。

 

ゴルフのアプローチでも、ぶつけて弾くような打ち方だと、距離感をつくりにくいものです。

 

バスケットボールのシュートにしろ野球ピッチャーにしろボールをスピンを入れながら球離れしていくほうが距離の感覚が出せます。

一般的なショットにおいてのゴルフクラブの使い方としては、ロフト角度が立っていく傾向の中でフェイスに乗せながらボールにコンタクトするというプロセスに当たります。

 

ゴルフの場合、ゴルフクラブを介してボールにエネルギーを移していくという過程になります。

そこではフェイスがラインに対してオープン・ツー・クローズドに動き、ボールを包み込むように動く事で、ロフトを起こしながらボールにコンタクトする事でわずかですが『球持ちを長く』する事が出来ます。

 

どころで、このような感覚で距離感を捉える事は、キャリーを出すこと(射出されたものが空中を飛ぶ)が前提になります。

 

ならば、地面を転がすイメージのある、パッティングの場合はどのようにしたら良いのでしょうか。




ここに実はパターが一番距離感が掴みにくい要因があるのかも知れませんね。