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2022/02/05
ゴルフYoutubeについて思う事と個人的な苦悩
2021/12/14
大人と子供・選手と一般の指導法の「脳科学」
今年の「日立スリーツアーズ」では、去年に続いてJLPGAが勝利しました。
それにしても最近の若手女子プレーヤーの活躍は素晴らしいですね。
やはりスポーツは、若くして頭角を表すのが王道なのでしょうか?
若くして活躍するのはスポーツでは珍しい事ではありません。
例えば、その前日行われた、日本スケートボード選手権の女子の部は、
東京オリンピックで金メダリストの西矢選手を抑えて優勝したのは、12歳の赤間選手。
上位選手は全員小中学生という驚きの若さでした。
高度な平衡性や巧緻性を必要とするスポーツは、神経系の発達時期とマッチしていないと結果が出ないということをまざまざと示しています。
年齢が若いという事のメリットはそれだけでありません。
神経科学分野では、“意識は「層」になっている”という有力な仮説があります。
若い時期は、脳における『意識の層』の数が少ない事がメリットになります。
ここで言う意識の『層』とは、スマホやPCで言う『タプ』のような物の数のことです。
この数は年齢を重ねるほど増えていきます。
競技力の向上と共に、怖さやリスクに対する安全装置的な役割のタブが出てくるという訳です。
厄介なのは、スマホやPCのように気軽にそのようなタブを削除できないことです。
些細なきっかけで、競技のプレーキになったり、ネガティブなメンタリティが含まれる『層』がいつの間にか出現します。
これは、無かった事にしたり、無視しようとすると逆効果で、うまくなだめすかすか、「置き場所」を工夫するかでしか克服する事はできません。
また、脳細胞の働きも、若い時と大人になった時はかなり違ってきます。
子供の頃に存在している脳細胞は大人になるにつれて数がだんだん減少していきます。
子供はまっさらの新しい脳細胞を使って、物事をゼロからありのままに捉えて学習します。
大人の脳細胞は、数が少なくなってきた代わりに、すでに使っている数の限られた脳細胞同士、過去に学習したものをつなげる事で学習していくというよう学習スタイルになっていきます。
ということは、
子供はありのもまを捉えて感じながら学習することで上達し、
大人はそれまでの経験を分析して、アナロジー(類似のものから推測すること)やメタファー(例え)を駆使して理解を深めて上達する、
ということを指導者が取り違わなければ、大人になってからでも充分活路はあるということになる。
子供の時は、ありのもまを捉え、成功体験を積み、
大人になった時のメタファーとアナロジーの材料を増やすためにあらゆ分野の知識、さまざまなスポーツの種目を経験することの大事さが解る。
このような、脳細胞の運用方法の違いを応用すれば、
「子供の時に優れた成績を残したのに、大人になってパッとしなくなった」 とか、
「子供の時に競技を始めていないから伸び悩んでいるのではないか」
というような悩みの解決のヒントになるのではないでしょうか。
2021/06/16
フィル・ミケルソン選手と笹生優香選手の優勝がきっかけで思い出させてもらったスイングの分類方法は多くの人のゴルフの悩みを救うのではないかと思った話
PGAチャンピオンシップでは、フィル・ミケルソン選手が50歳でも勝つという中、19歳の笹生優香選手が全米女子オープンに優勝するという話題豊富なゴルフ界となっております。
フィルミケルソン選手は、アリゾナ州立大学在学中にツーソンオープンで優勝してから約30年ずっと注目している選手です。
ほぼゴルフの事がわかっていなかった頃から、おぼろげながら、
「この選手は天才なんだろうな」
と思っていました。
なので、これまでのフィル選手の輝かしいキャリアに関してはまったくおどろきはありません。
(むしろそれを凌駕するタイガーウッズ選手の登場の方がおどろきでした)
これは多くの人に共感してもらえる自信はないのですが、、、
ゴルフの知識が乏しかった頃の私は、フィルミケルソンや丸山茂樹さんのようなゴルフの天才的な上手さについて、アスリート的な尊敬というよりも、ビリヤードやけん玉の達人を見て憧れる少年のような気持ちでした。
なんて言ったら良いのか、『道具さばきの天才』という感じで見ていました。
笹生優香選手が憧れるマキロイ選手に対しては決してそう言った感情ではなさそうですよね。
(身体の動きを「完コピ」を目指す意識という意味で)
マキロイ選手みたいな現代的なタイプと、フィルミケルソン選手みたいな道具さばきのタイプの違いを、進化なのかなとも思っていましたが、やはり以前からもあるタイプの違いの面がやはりありそうなのかなという思いを強くしました。
2021/06/02
大坂なおみ選手は「禁断の果実」を食べてしまったのか
テニス大坂なおみ選手が、一連の騒動の中で鬱である事を公表し、活動を一時停止しました。
一連の騒動の是非は、これまでの『BLM』に関する積極的な発信や、テニスという世界的巨大スポーツビジネスとの兼ね合いもあるので中々難しいです。
個人的な率直な感想は「非常に内向的である」という自己分析に嘘は無さそうで、自分の周囲の環境の激変のスピードに戸惑っているのは確かなのではないかと思います。
メンタルを立て直すために少し休むのは良い選択なのではないでしょうか。
大坂なおみ選手はこのような流れから、立ち直り復活するドラマを容易に想像出来るステージに既にいる事が誰の目にも明らかですし。
そんな中、GDOで『帝王』ジャック・ニクラウスのインタビューがされていました。
彼により語られた『創世記』(知恵の樹)のメタファーは「言い得て妙」で、それ以上何ものべる必要はありませんね。
https://news.golfdigest.co.jp/news/pga/article/137937/1/
2021/05/10
アスリートにおける『書く』ということの重要性
池江璃花子さんのtwitterが話題になりました。
(事の問題の本質は評価が難しいので置いといて、)
今回の池江璃花子さんの気持ちの表明は、本人のメンタルにとってはとても良いことであったのではないかと思います。
今オリンピックを目指すアスリートとしては、誰もが不安な状況であろうと思います。
選手の関係者やコーチによっては『開催するのか、中止になるのか問題』を考えさせないように気を配って準備に専念させているケースも多いかと思います。
余計なことを考えさせない周囲の配慮はもっともなのですが、「全くネガティブな事は考えない」のは現状不可能な状況です。
メンタルコントロールとしては、
一旦、問題と向き合い、自分の気持ちを書き出す事で脳内の思考が整理されて、課題の分離を促す効果があります。
このような気持ちである事の表明は本人にとって、意識の外側に『課題を分離』することにつながり、長い目で見ると競技への悪影響の連鎖を断ち切りやすくなります。
これをモヤモヤしたまま放置すると、忘れようとしていたはずのものが再び頭の中を回りはじめる悪循環が起きます。
このとき、自分の気持ちや問題点を『書く』習慣のあるアスリートとそうではないアスリートに差が出てきます。
プロゴルファーのイップス改善においても、
メンタル面に作用する方法として欠かせないのが、課題の分離のための、
『課題の言語化』です。
自分に何が起きているのかや懸念事項を正確に言語化する作業です。
ネガティブな事に向き合うことは、臨床の精神医学の現場ではトラウマの扱いで賛否が分かれるところもあるのですが、
ことスポーツの世界においては、自分に起きている事を言語化する能力は一流アスリートになるには必須の能力である事は明白な事実です。
これができていないと、
得体の知れない不安感やモヤモヤがいつまでも頭の中に住み着いてグルグル回ってしまいます。
これが『マインドワンダリング』という状態です。
この状態だと、本当の意味でポジティブになる事が出来ずに、ポジティブなワードを使っても空回りし続けることになってしまいます。
一旦受け入れて、向き合い、言語化してアウトプットして意識の外に引っ張り出して客観的に評価し、不必要な事を仕分けすることが大切です。
言語化の内容は必ずしも世間に発表する必要は無く、課題を自分の意識の外側に出す訓練は若いうちにやっておく事に越した事はありません。
これはメンタル成長のプロセスとしても重要なステップです。
やり方としては、三つのポイントをしっかりと抑える事、
①失敗をどんどんする
そしてその失敗を評価、分析をする。
(トライアンドエラー→フィードバック)
②そして自分で決断する
(トライアンドエラー → フィードバック)
③そしてアウトプット、言葉で表現する
(トライアンドエラー → フィードバック)
※どのプロセスでも、トライアンドエラーからのフィードバック(試行錯誤からの評価分析)をする事で同じ失敗を繰り返さない予防になります。
そこの最重要キーポイントが、
『書く』というアウトプットです。
これが苦手な選手は同じ失敗を繰り返します。
若い選手は嫌がらないでこのような【書く】ということの重要性に気づいて欲しいと思います。
※近年の研究では、スマートフォンやPCに文字を打ち込むより、やはり手で『書く』事に優位性があるようです。(何もしないよりはだいぶマシですが…)