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2020/04/17
YouTubeで発信しはじめた『イップス 対策』について
https://www.youtube.com/channel/UCI66Xk3PRMKYnbiLJtIT2UA
YouTubeでは、
深刻度としてはやや低めで比較的一般ゴルファーのニーズが高い分野から取り上げる事にしました。
ドライバーイップス などにあらわれるような、腕の力が入りすぎて動きがうまくいかなくなった方々向けの対策方法で、イップス の予防にもなるメソッドを紹介し始めています。
(アプローチイップス や、パターイップス もその後発信していく予定です)
そもそも固まって動けない、もしくは力を抜くということ自体ハードルが極めて高いという場合には、そのためのリラクゼーションやメディテーションの方法を組み合わせる事になりますが、それについてのYouTube発信はもう少し後になりそうです。
明らかなイップス を発症したツアープロや、競技などのプレーに支障をきたしてきた方たち向けには、技術と運動生理学・モーターラーニング(適切な順序の動作学習)と、リラクゼーション・メディテーションなどの心理学分野にも踏み込みながら同時進行にやっていくことになります。(俯瞰投射法もそこに含まれます)
付け焼き刃的に取り組めば確実に再発しますので、
これについては今現在は、対面にてクライアントの状況をヒアリングしながら慎重に進めていっています。
(イップス については今のところ『ワンポイントレッスン』的な事は実施しておりません)
このような、深刻度が増した分野も事例研究としてYouTubeでも説明できるように徐々に発信していければと思っております。
2020/03/25
日本人の遺伝子は新型コロナウイルスを乗り越えられるのか
型新コロナウイルスの流行の始まりは、中国の武漢を中心としたものでした。
当初、日本に接岸した大型客船の問題で右往左往した様子が世界中にエキセントリックに配信され、次の流行の中心地は日本なのではないかという憶測が流れました。
しかし今、流行の中心地を欧米に移し、広く爆発的拡散(pandemic)しています。
中でも、イタリアは異次元の爆発的患者急増状態というオーバーシュート(overshoot)の段階にあると言われています。
そのような中、欧米のメディアでは、
『日本は検査不足で実態が反映されていないのか、それとも感染抑止で「健闘」しているのか注視し始めた』
という報道が配信されました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200325-00000021-jij-int
『日本のコロナの謎』として、ドイツ、イギリス、アメリカのメディアがこぞって取り上げています。
(図表:厚労省専門家会議 分析提言より)
確かに、日本は欧米諸国に比べて、強い政治主導の法的拘束力の行使をせずに、爆発的な拡大を今のところ防げている事を統計があらわしています。
これが、欧米メディアが疑う、検査量の少なさによる数字のトリックなのかどうかはわかりませんが、
なんとか医療崩壊するところまで行かずに踏みとどまっているのは確かなようです。(油断は出来ないとは思いますが)
このような現象は、まさに日本人が特徴的に持つ(以前に述べました、セロトニンにまつわる)不安遺伝子がプラスに働いた例ではないでしょうか。
どうしても楽観的に考えられない事がそれぞれの行動抑制や秩序を保つことに影響しているように思われます。
今現在、諸問題はありますが、政府が主導してマスクなどの物資を配給制にしたりしなければならなくなるほどの混乱には至っていないのは、やはり日本人特有の遺伝子のプラスの側面なのではないかと思います。
(不安遺伝子のメリットとも言えるかもしれませんね)
当然、各機関の多大なる努力の継続による貢献がある事も言うまでもありません。
専門家会議の分析官の方が、
『客船の問題に対する対応の中に大きな学びがあった』
という意味の事をおっしゃっていました。
まさに、世界中から批判を浴びたマイナスの事例から大きなプラスの学びを得ていた成果だとしたら、これはとてつもなく『凄い』事ですね。
2020/03/04
トイレットペーパー不足 マスク不足 の解決を難しくする不安遺伝子
新型コロナウィルスの影響で、トイレットペーパーやマスクの品薄が続いています。
ドラッグストアの店員さんたちは「いつも笑顔のお客様の鬼のようなクレーム顔」に疲弊しているといいます。
このような不安を煽り煽られることによって引き起こされるネガティブな感情の連鎖は、日本人の多くが持つ、「不安遺伝子」のデメリットをあらわすものなのでしょうか。
不安遺伝子については前にも何度か述べましたが、セロトニントランスポーター遺伝子という、セロトニンの量を左右する遺伝子がS型になっているというものです。
セロトニントランスポーター遺伝子が生まれつき長い「L型」と短い「S型」とがあって、組み合わせはSS、SL、LLの三通りあり、S型を含む割合が諸外国と比べて日本人がかなり高いというものです。(Sを含まないLL型の保有者は日本人が世界で最も少ないという事実は衝撃的ですね)
この遺伝子が短い(S型)はセロトニンを再合成する能力が低くなり、セロトニンの量が少なくなってしまいます。
セロトニンという神経伝達物質は、安心感の源となっている物質で、不足すると不安を感じやすくなり、鬱の症状が出たりします。
これにより、物事を悲観的にとらえたり、楽観的な見通しの人を責めたりする傾向が出てきます。
見通しの甘い失敗を責めたり、チャレンジを褒めることをしにくいメンタリティにつながります。
そもそもそれだけではなく、人間の脳は、少なくとも数万年は仕組みの変わらない旧式であるというのも関係していそうです。
ぎりぎりの食糧の飢餓時代を長年生き抜いてきた遺伝子は、スキあらばハイカロリーなものを食べて身体に備蓄しようとするので、中々ダイエットがうまくいかない理由にもなっていたりします。
このような時代が長かったために、我々の脳に対して今更『もうそんなことしなくていいんですよ』、
「食い溜めしなくても食糧は山のようにあるから」
「トイレットペーパーは無くならないから」
なんて言われても簡単にアップデートされないし、従来通りの反応をし続けます。
そのくらい旧式のシステムなのです。
(種々のアレルギーも同じであると考えられいます)
始末の悪い事に、古い脳に対して後々建て増しされた前頭前皮質は、みんなが一斉に何かやらかしたらパンクするだろうとかの秩序的なものを論理的には理解しています。
ところが結局は古い脳の『今よりも多く、誰よりも多く』という暴走を止める事は難しく、前頭前皮質は後付けの屁理屈を捏造して正当化しようとします。個人的には心理学で言う「認知的不協和の解消」というより脳の仕組みの問題だと思います。(前頭葉と辺縁系の同期協力体制はイップス 緩和においても不可欠なものです)
浮き彫りになるのは、わかっているのに出来ないというジレンマと現実のギャップはやがて慢性ストレスになり、我々を苦しめ続けているというのが現代社会の苦しみのバリエーションです。
古代ギリシャの哲学者プラトンは、
このような「いたいけ」な我々を洞窟の中の囚人に喩えました。
(洞窟の比喩)
情報リテラシーが重要なんて言われて久しいはずですが人々の見ている情報分析の実態は未だにプラトンの云う影絵に過ぎず、ほとんどの人は洞窟の奥で立場立場で都合よく加工修正されたSNSのような情報の影絵を見せられ続けているようです。
煽りに弱い日本人のセロトニントランスポーター遺伝子の現実は深刻だと思っていて、日本人が不安解消のために動き続けるという傾向は遺伝子を操作しない限り大筋では変わる事はないでしょう。日本人からイデアを遠ざけている哀しさを感じます。
一方で、物理的にセロトニンをどうにかする科学的な方法は、「SSRI」などの方法もあるにはありますが、一般的には心理的なハードルが高いと言えます。
では、将来的にはどうしたらいいのでしようか。
実は解決は遠くない未来にあるような気がしています。
その効果に近いデバイスは将来実現できると思っています。
当面はこの遺伝子を持っている前提でどのように脳をなだめすかすのかを考えることになりそうです。
VRのゲームのスイッチを誰が入れたのかを見るにはゲームの外に出るしかないのです。
これを俯瞰で見られれば人類が洞窟を抜け出しイデアを目の当たりにするきっかけになるのかもしれません。少なくともシンギュラリティ後にAIによって制限をかけられる前に解決したいですね。
(偉そうな事を言っている私もずっと洞窟の奥にいるような気がします😭)
2020/02/25
『上達の踊り場』と カニの脱皮
昨年、展示飼育している新江ノ島水族館での6時間かけてのタカアシガニの脱皮の様子の動画がニュースになりました。🦀
動画が公開されています。
タカアシガニの脱皮
このような、タカアシガニの脱皮の様子がしっかりと撮影されることは珍しいそうです。
脱皮に成功すると、完了した段階で、1.3倍程の大きさになるそうです。
脱皮する前までは余程キツかったでしょうね。
タカアシガニは、日本近海の深海に生息する世界最大の巨大なカニです🦀
オスは甲羅が40センチほどで両足を広げると、3メートル以上になるものも珍しくないという『超足長』世界最大の節足動物です。
カニは多いもので十数回も脱皮をするそうですが、脱皮という避けられない節目は、相当なリスクがあるらしく、途中で体力の限界に至ったり、柔らかい状態を狙われて捕食されて死に至る事が多いそうです。
逆に言えば、脱皮に成功するという事は生まれ変わるのに近く、さらに大きくなりながら、かなり長生きするという事らしいです。
(野生の推定寿命100年ほど)
脱皮するたびに巨大化して、長生きといえばロブスターも有名🦞で、、一説によると内臓の一部まで入れ替わる(驚きです)と言われていて、脱皮を繰り返せば永遠の命に近いと言われています。
(別名オマールエビ。まあ、永遠はオーバーですね。テロメアとテロメラーゼに関わる研究は…また大きく脱線してしまいそうなのでまたの機会に…)
脱皮を繰り返すことのできる能力が長生きの要因である事は間違いなさそうです。
スポーツ選手も、いわゆる上達の踊り場に達して、次のステージに向けた『脱皮』が必要な節目になる局面が必ずきます。
それは、成長期の身体の変化に対応することだったり、それを過ぎてから身体が動くうちに何かを徹底的に刷り込む時期であったり、やがて身体が衰えてきたら量よりも質を重視したものにしていくべきタイミングであったり…
そのような状態を、プラトーと言ったりスランプと言ったりするのかも知れません。(イップス もそうなのかもしれませんね)
やはりこの局面をしくじると選手生命の『死』が訪れるというところは同様ですね。
2009年に推定年齢140歳のロブスターが捕獲されたそうです。
重さは9キロにも達する大きさ。
脱皮に成功し続けることが出来れば巨大化しながらも生き続けることができるということなのでしょうか。
節目を生き残り、君臨し続けるには、戦略が必要です。
ゴルフでは、生来のドローヒッターが何かを感じてフェードボールをマスターしようとして『死ぬ』事があります。
歴史的投手を分析すると必ずしも多くの球種を投げていません。どうしてかというと投げられないわけではなく…
…また脱線して無限に広がりそうなのでここでやめておきますm(__)m