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2020/10/24
それでも『まっすぐストロークしたい』理由 (第1位に至る前提) 【イップス 予防対策について4 】
スムーズにストレートにストロークするには、ライ角を90度に近づけていくしかない、
振り子を垂直に揺らしながら、ライ角(シャフト)のみをを倒していくと、シャフトが形作る平面は、角度に比例して円錐の内側をなぞるような凹面の曲面になることを述べました。
ライ角がある状態て、シャフトプレーンとして平面状になるようにストロークすると、それに比例してやや斜めに揺れる振り子となり、プレーヤーの見る視界からは、ゆるやかなインサイドインのアーク(円弧)を描き、ゆるやかにオープンツーグローズドに見えます。
※わかりづらい場合はここは読み飛ばしてもOKです。
そこで、一般的におすすめなのは、
一般的な練習量に鑑み、構えのライ角通りにシャフトプレーンを形成してストロークする方法です。(これを2位としました)
なぜかというと、以下に述べる二つのメリットがあるからです。
一つは、パター全体が物理的に素直に動くということ(感覚のフィードバックに違和感が少ないという点でかなり重要)
もう一つは、振り子の回転軸をいくらか斜めに傾ける事ができるので(ストレートストロークの時の地面と平行の軸よりも)身体の負担が楽になるという点です。
また、このスタイルは比較的ショットやアプローチに近いフィーリングが出せます。
なので、当初に述べたように、
『捕まえと逃し』
によって、ラインに乗せられる確率が変わります。(これが確率の悪さにつながることがありますが)
これが上手い人はこのスタイルでも充分パターの名手として君臨できます。
ただ、このスタイルの名手の絶対条件は主にふたつあります。
一つは、ターゲットラインに対する体の入れ方(アライメント)に天性の巧さがあることと、アドレスの精度が高い事です。
もう一つは、フェイスにボールを乗せられる事です。
この『フェイスにボールを乗せる』という技術は、ショットやアプローチにも通じる技術で、これでワンテーマが作れてしまいますので、ここでは「端的」に説明します。
もし、ライ角がゼロ度だとすると、
『ピンボールを弾く』ような形になる事を想像できるでしょうか?
この状態で、ボールがすっぽ抜けて逃げずにまっすぐ飛ばせるストロークを『フェイスにボールが乗った』とか、『捕まっている』というニュアンスになります。
※こういった、ややこしい『巧さ』が必要無い状態が『ストレートなストローク』ということになるかもしれませんね。
また、インサイドインに見える『円弧」になっているという視覚情報の認識に『鈍感』になる必要性があることも重要です。
このストローク採用で最強なのは、
天性のアライメントと、
天性の『鈍感』さ、
考えすぎないメンタリティです。
このようなインサイドインのストロークでうまくいっていた人が、突然不調になって、ひどい人だと考えすぎてイップス になる事があります。
『もっと精度を高めたい』
『もっと確率を高めたい』
と思ううちに、やってしまうのがインパクトのフェイス向きの精度を高めようとする事です。
もちろん決して悪いことではありませんが、問題はそのプロセスにあります。
インパクトのフェイスアングルの精度を高めていく過程で、ストローク中のフェイスの向きもだんだん意識が向いていってしまいます。
そうなると当然テイクバック時のフェイスの向きもチェックの対象にいずれなっていきます。
その時にサイトラインの向きが『円弧』をなぞっていることに潜在的に違和感を感じとるようになっていってしまうのです。
もし、まっすぐ打ちたいのであれば直感的には、サイトラインがビリヤードのキューのように真後ろからまっすぐ撞く(シュモクのようにつくことから撞く(つく)という言葉になります)ようにボールにコンタクトされるイメージを潜在意識は強烈に求めてきます。
なので、カーブしてくるサイトラインをまっすぐ動くように無意識のうちに修正してしまいます。
この修正は、最初の物理的な設定である凹面にシャフトを動かすという方式を取らずに、『フェイスの向きをいじる』修正に間違いなく向かいます。
そうなってしまうと修正と結果の因果関係が揃わず、迷路の入り口に入っていきます。
2020/10/11
振り子ストロークの現実【イップス 予防対策について3】
実はテキストでかなり書いたのですが、やはり説明が解りにくくなってしまったので、最初のテキストはボツにしました、、、
詳しい説明は後でダラダラやろうと思います。
動画はどうだろうと、YouTubeでダラダラ説明してみたのですが、、
やはりわかりにくい仕上がりになりました。 泣
まあ、見ている人が少ないうちに何回もトライして、解りやすくしていきたいと思います。
もうそろそろ「要するに」という話がしたいので説明はやめました。
理由は後でダラダラ述べるとして結論からいきたいと思います。、
要するにイップスを予防するためにおすすめのパッティングスタイルランキングは「3つ」あります。
第3位は、
『振り子ストロークを採用するなら、ライ角をアップライトにしてパターの動きをなるべくシンプルにする』
です。
これは、長尺、中尺、アームロックなどを含みます。なるべくアップライトにすることでシャフトがつくる曲面(歪んでいる平面)を最小限にできるからです。
とにかくライ角70度の長さもノーマルなパターで完全縦振り子では必ず行き詰ります。
デシャンボーはここの範疇です。
(Youtubeで説明を試みましたがわかりにくいですね)
第2位は、
『70度のノーマルパターでは、70度のスイングプレーンでシンプルにストロークする』
です。
シャフトプレーンで平面を形成するというこれもある意味地味なやり方です。
一般的に「インサイドイン」「フェースが緩やかに閉じ開きする」、という結論に達したプロも多いことからも無難な方法であることが解ります。
身体の構造からも、軸を少し傾けられることで動きが滑らかになりフィーリングは良くなるというメリットはかなり大きいです。デメリットは、サイトラインがインサイドインに若干カーブする様子を「見て」しまうと、その度合いに迷いが出ることと、少し斜めのアップダウンアップでとらえるために、インパクトロフトに少しでもばらつきが出ると、つかまりに差が出て、、、(・・・もうやめます・・)
デメリットは意外に多いですが、「病気」になりにくいので、入らないこともあることを想定して切り替えがうまくなるほうを努力します。
(これもYoutubeでダラダラ説明してみようとは思います)
第1位
とはいえ「極限に入る精度を高めたい。でも長尺はつかいたくない。」ということもあるでしょう。
これが究極のパッティングストロークになると思います。
レジェンドというよりは、とてつもなく勝利を重ねているプレーヤーはもれなくこの傾向にあるとみています。
内容はほぼ第2位と同じで、シャフトプレーンに」そってストロークします。
ただ、これをプレーヤー目線では、なるべくまっすぐにストロークしているような感覚にアレンジされたものです。
2020/10/07
オーソドックスなパッティングストロークの理想と現実【イップス 予防対策について 2】
「オーソドックスなストロークの理想と現実」という副題を付けましたが、
パッティングにおいては理想と現実が入り混じっていまだにわかりにくくなっているのが現状です。
なので手っ取り早く言えば「何も考えないでやったほうがいい」ことになりますので、
ややこしい話がどうもという方は閲覧注意かもです。
なるべくわかりやすくするために、オーソドックスなストロークをある二つのタイプに分けてみました。
タイプ1
シャフトの動きが同一平面を動くタイプのストローク
タイプ2
いわゆる五角形が縦に揺れる振り子ショルダーストローク
理由あって、タイプ2から説明します。
結論から言います。
タイプ2をノーマルのパターを使用して追求するとイップスになる危険性があります。(私の私見ですが、今のところの研究の結果です)
このストロークは、フェースを常にまっすぐ動かそうとするという理想を実現するための、代表的なストロークです。
このストロークが理想とされる理由はいくつかあります。
・『パターは振り子が理想である』という前提。
・ターゲットラインに対してフェースの向きが終始変わらない一見合理的な仕組みであること。
・多くのパターメーカーの製品テストロボットの構造がこのような完全縦振り子が多いこと。
・パターはフェースの向きが重要で、フェースの向きをまっすぐのままストロークすべきという考え。
ところが、タイプ2のストロークは物理面と医学面ともにかなりの問題を抱えています。
※3へ
次回は、タイプ2がなぜ問題なのかを簡潔に、タイプ1はどのようなものなのかをなるべく簡潔に説明します。
2020/09/30
イップス 予防対策について1(とりあえずパッティングから始めてみようと思います)
1 完全なストレートボール(サイドスピンゼロ)は可能なのか
俯瞰投射法の根拠となる神経科学からさかのぼって、イップスはどのように防げるのかを考察してみようと思います。
ここからのほうが「要はどうすればいいのか」ということが解りやすくなりそうです。
なるべく簡潔に。
技術的な切り口が当然最初に来ると思います。
パッティングからはじめてみようと思います。
それもショートパット。
ゴルフのショットはターゲットラインに平行に構えてボールを打ちます。
そのため結論から言えば完全にサイドスピンゼロで射出できる確率は低いと言えます。
では、どのようにしてストレートに近い球筋をコントロールしていくのかというと、要素を単純にすると、
「左へのつかまえの要素」と
「右へ逃がしていく要素」を、
バランスミックスしていくことで調整します。
これは、パッティングでも要素としての構成は同じだと考えています。
つまり、パッティングでもつかまりの要素と抜けの要素が微妙に釣り合ってはじめてまっすぐ転がすことができるということです。
※2へ
2020/09/29
イップス に なぜ予防が必要か
俯瞰投射法を発表するためにイップスの因果関係などを研究する過程で、深く掘り下げていたのはかなり職業的な領域で発現するレベルのものでした。
つまり「ジストニア」に近いものだったと言えます。
結論的には、脳が物理的な構造である以上「完全に克服するのは難しい」というものです。(アンインストールが簡単に出来る構造ではないという意味です)
「じゃあどうすればよいのか」と問われれば、
「神経回路に新しい橋をかける」
ということになります。
要するにどういうことなのかというと、
「同じ目的達成を、なるべく違う動きで実現する」
ということになります。
これには個々に事情が違うので相談しながらベストな道を探っていくことになります。
一概にはひとくくりにできないところです。
「ピアニスト」はあきらめるわけにはいかない、「プロ野球選手」はあきらめるにはいかない、「プロゴルファー」はあきらめるわけにはいかない、職業人は簡単にあきらめるわけにはいかない。
この「あきらめるわけにはいかない」という強い思いがないと解決は難しいものです。
単なる趣味であれば嫌になってやめてしまうことででしょう。
職業でもなければ、イップス になると遠ざかってやがてやめてしまう事が実際には多いのです。
そうなると、アマチュアゴルファーにとって重要なのはイップス にならないようにはどうすれば良いのかという目線は非常に重要だといえます。
これからこのような「イップス 予防」の項目も解説していきたいと思います。